山口大学時間学研究所での講演
11月22日に山口大学人文学部の太田聡先生と合同で行った、山口大学時間学研究所の時間学特別セミナーにて、以下の講演を行いました。
タイトル:「脳科学実験で言語理論を実証する!」
要旨:「私たち人間とは何者か?」この問いは、人文学、社会科学、自然科学のすべてにとって最も重要な研究テーマの一つです。私たち言語学者は、人間だけが持つ「言葉」がこの問いに答えるカギだと考えてきました。したがって言語学では、言語を生み出す脳の仕組みを明らかにすることも中心的な研究課題です。本発表では、脳活動の時間変化を捉える脳波・脳磁図や、脳活動の位置情報を調べる機能的磁気共鳴画像法 (fMRI) などの、脳機能計測技術について紹介します。さらに、これらの技術を用いた脳科学実験が明らかにしつつある、言語を支える脳のメカニズムについても、最新の研究成果を紹介します。最後に、脳科学実験は言語学の理論・仮説を実証する上で極めて強力なツールであることも示します。
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http://www.rits.yamaguchi-u.ac.jp/?p=3149