研究室について

about

太田研究室について

九州大学大学院人文科学研究院・太田研究室では、理論言語学の仮説を脳科学実験で実証することで、言語を支える脳のメカニズムを明らかにしようとしています。
脳波実験室には脳波計、経頭蓋電気刺激装置、視線計測装置などの各種実験装置を設置しています。
また、共同研究を行なっている九州大学病院で脳磁計を、福岡山王病院ではMRI装置を利用することができます。

九州大学 太田研究室

研究室の強み

言語学と脳科学の両方を学ぶことができるだけでなく、統計学や心理学など関連する様々な分野を包括的に学べる環境です。
脳波計や経頭蓋直流電気刺激装置などは学生が自由に扱うことができ、研究に集中できる環境が整備されています。
研究に必要な言語学・脳科学の知識や、実験・データ解析の技術は教員や大学院生のサポートがあり、研究をスムーズに進めることができます。

研究室の強み

ゼミ・勉強会

週に1回、研究進捗報告会を実施しています。また、隔週で論文の輪読会も行なっています。
また、各学生との個別ミーティングを原則週に1回実施し、細かな議論を通じて研究テーマを決定していきます。学会発表の練習なども随時行なっており、学生の研究を様々な角度からサポートしています。
九州大学言語学研究会の一環として、年に数回、学外から研究者をお招きし最新の研究成果について学ぶ機会を設けています。
研究を批判的に考える貴重な機会であり、自分の研究を進めるヒントを得られる場です。

九州大学 太田研究室 研究会

これまで獲得した研究費

    1. 2011 東京大学大学院博士課程研究遂行協力制度奨励費 (代表) 「MEGおよびDTIを用いた統辞構造の処理に関わる脳内ネットワークの解明」
    2. 2012~2014 科学研究費補助金 特別研究員奨励費12J08931 (代表) 「脳磁図とトラクトグラフィによる文構造を処理する領野間の機能的・解剖学的結合の解明」
    3. 2015~2017 科学研究費補助金 若手研究(B)15K16733 (代表) 「日本語とカクチケル語の比較研究による言語の普遍性と多様性の神経基盤の解明」
    4. 2016~2018 日本学術振興会海外特別研究員 「動詞の形態統語構造を処理する神経基盤の解明:脳磁図を利用した日英語対照研究」
    5. 2017〜2022 数理・データサイエンス教育研究センター研究費
    6. 2018~2022 科学研究費補助金 新学術領域「共創的コミュニケーションのための言語進化学」17H06379 (分担) 「言語の起源・進化研究の理論的枠組み」
    7. 2018 九州大学 若手研究者研究環境整備経費「人文科学研究におけるデータサイエンスのための共同実験室の整備」
    8. 2019~2024 科学研究費補助金 基盤研究(B)19H01256 (代表) 「理論・モデル・実験を統合した言語の神経基盤の解明」
    9. 2019〜2023 九州大学 QRプログラム つばさプロジェクト (代表) 「言語学・情報科学・数理科学を融合した脳内言語処理過程の実証」
    10. 2020〜2022 九州大学 ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修 研究費・RA経費・海外渡航費
    11. 2020 九州大学 QRプログラム わかばチャレンジ (分担) 「言葉を予期している時の神経活動の解明」
    12. 2021〜2024 科学研究費補助金 挑戦的研究(萌芽)21K18560 (代表) 「脳活動の変化は言語学習を促進するか?―脳波フィードバックによる検討―」
    13. 2021〜2024 科学研究費補助金 基盤研究(S)19H05589 (分担) 「OS言語からみた「言語の語順」と「思考の順序」に関するフィールド認知脳科学的研究」
    14. 2022〜2028 数理・データサイエンス教育研究センター研究費
    15. 2022〜2024 公益財団法人吉田学術教育振興会 令和4年度学術奨励金 (代表) 「経頭蓋電気刺激法と脳波計測を統合した言語リハビリテーション技術の確立」
    16. 2022〜2023 公益財団法人住友財団 2022年度基礎科学研究助成 (代表) 「経頭蓋電気刺激と脳波計測を統合した外国語学習の神経基盤の解明」
    17. 2023〜2026 科学研究費補助金 基盤研究(A)23H00501(基盤研究(S)採択のため辞退) (分担) 「脳磁図と頭蓋内脳波の時間分解MVP解析による言語の形式と意味を繋ぐシステムの解明」
    18. 2023〜2028 科学研究費補助金 基盤研究(S)23H05493 (分担) 「人間の記号処理能力の基盤を探る-言語の形式と意味をつなぐ認知神経システムの解明」